高知地域おこし未来会議

高知地域おこし未来会議

高知地域おこし未来会議は、高知県内の地域おこし活動を活発化し将来にわたって維持していくために、地域に根ざして活動する方の“思い”を中心におき、世代や肩書の垣根を超えて地域のこれからについて話し合う会議です。2016年にスタートし、3年間で県内13か所で「フィールド・ミーティング」を行ってきました、2019年2月には総まとめとして、各地の実践発表と高知で地域にかかわる方々との情報交換会を開催します。

最新情報 & 各地域での継続状況

次のイベント情報、これまでの活動情報など、フェイスブックページからも随時発信しています。
以下のリンクから最新の情報をご覧ください。
https://www.facebook.com/miraikaigi.kochi/

2018年度の事業はすべて終了しました。たくさんのご参加、ありがとうございました!

高知地域おこし未来会議 全体会
高知家こたつ会議2019

日時:2019年2月23日(土) 13:00~17:00
会場:高知県立ふくし交流プラザ (高知市朝倉戊375−1)

高知家こたつ会議2019チラシ

地域でたのしく暮らしていきたい人たちのための、
高知家こたつ会議。

「地域のことって、まじめで堅苦しそう。」
「行っても偉い人の話聞いて終わりだったらつまんないし、ぶっちゃけあんまり役に立たない…」
そんな地域あるある、感じてませんか?
 
今年度の未来会議は大川村・香美市・四万十市・芸西村で開催してきましたが、じつは各地域の中心メンバーが「未来会議ユニット」としてわいわいしゃべりながら、一緒にすべての企画を考えてきました。
 
「実際に地域でなにかするにも、むずかしい顔してるよりもたのしくやりたいし、そのほうが長続きするよね。」
そんなスタンスで毎回自分たちが一番楽しんで企画会議をしている未来会議のメンバーたちと一緒に、あなたもこたつに入って、実家みたいにくつろぎながら、地域で感じている課題やこれからやっていきたいこと、感じていることを話しませんか?
 
もちろん地域初心者の方も大歓迎。
むしろ、地域初心者の方にこそ来てほしい!こたつ会議です。

こんな方におすすめ!

  • 高知でたのしく暮らしていく方法をわいわいしゃべりながら考えたい方
  • 地域でなにかしてみたい方、同じ思いを持った仲間がほしい
  • 地域内外の多様な関係者の協働の場づくりのノウハウを学びたい方
  • 地域の現場で活躍する人とお話したい
  • 高知県に移住を考えている方

イベント概要

第1部 4地域の取組み事例発表&ゲスト発表

  • 大川村、香美市、四万十市、芸西村でそれぞれテーマをもって活動し、「もっと◯◯してみたい」という思いで未来会議を開催した各地域の事例から、“リアルなところ”を聞きます。
  • 砂浜美術館でTシャツアート展などに携わっている西村優美さんにお話を聞きます。もちろん、こたつをかこんで!

第2部 こたつでしゃべろう。全員参加型「こたつ会議」

  • 10このこたつグループに分かれます。
  • 未来会議ユニットのメンバーがこたつオーナーとなって、みなさんとお話したいテーマを持ってお待ちしています。
  • こんなこと聞いてもしょうもないかな…?なんて心配しなくても大丈夫。こたつですから。みかんを食べながら、ぶっちゃけて思ってることを語りあいましょう。
  • 「実際に地域で活動してるとそういうところが大変なのか〜」なんて、きっと“ここだけの話”も聞けますよ。

第3部 4地域のご当地スイーツが食べられる「みらいカフェ」

今年度未来会議を開催してきた4地域ゆかりのスイーツを食べながら、気になっていたあの人に話しかけたり、名刺交換をしたり。ごちゃまぜ交流タイム! 

タイムスケジュール(予定)

13:00 オリエンテーション
13:15 4地域のフィールド・ミーティング実践発表
13:55 ゲストの発表・取り組み紹介
14:40 高知家こたつ会議(2まわり)
16:15 まとめ、振り返り
16:30 写真撮影、アンケート
16:40 みらいカフェ交流会
17:00 終了

参加費

無料

当日の様子

高知家こたつ会議2019、第1部は「地域の事例発表」。今年度フィールドミーティングを開催した大川村・香美市・四万十市・芸西村の取り組みについて、裏話を交えての発表でした。そして黒潮町からNPO砂浜美術館から西村優美さんがゲストとしてご登壇してくださり、30年に渡る砂浜美術館の取り組みについてお話いただきました。

第2部はいよいよ全員参加型「高知家こたつ会議」。地域の事例発表をした「未来会議ユニット」のメンバーが「こたつオーナー」となって参加者のみなさんとお話したいテーマを発表。全員参加で話し合いました。「ジオラマの活用方法を一緒に考えよう」「ゲストハウスのツアー」「地域の多様な人をまとめるキャッチーな言い方は?」「芸西マップの更新アイデアを一緒に考えよう」など、各地の取り組みとリンクした内容でした。

第3部はお待ちかね「みらいカフェ交流会」!未来会議ユニットの4地域から、その土地に根ざしてつくられたスイーツが持ち寄られ、参加者も関係者も入り混じってこたつでの話の続きや、話してみたかった方との連絡先交換などを行いました。

大川村:集落活動センター「結いの里」さん提供の「玉緑茶のクリームブリュレ」
香美市:「にろうまいこ」さん提供の「韮生おばちゃんかるかん」
四万十市:「ストローベイル」さん提供の「栗パウンドケーキ」
芸西村:村一番の名人「手島さんのお母さん」提供の「なすゼリー」

みらいカフェ提供のお店

今年度の未来会議は「こたつ会議」で締めくくりでしたが、地域の取り組みはまだ始まったばかり。これからもみなさんの取り組みを応援しています。

新聞に掲載されました


未来会議ニュース

5/26開催 ことしも須崎・安和海岸のマルシェを開催!【2019/5/16】

すさき安和の竹遊び&ハマルシェ

2017年の未来会議をきっかけに、2018年9月に須崎市・安和海岸にてイベントを開催し、大好評につき今年は時期を早めて開催することになりました。

5/19開催 芸西村の未来会議をきっかけに四万十町とのコラボ企画が実現!【2019/5/10】

【出張半平カフェと村あるき】~都築半平の故郷を巡る~四万十町×芸西村

四万十町窪川にある築118年の「旧都築家別邸」は、現在「古民家カフェ 半平」として人々が集う場となっています。
この別邸を建てた都築半平は、芸西村(旧和食村)出身。
この度、都築半平の出身地芸西村と半平カフェのある四万十町の有志で、イベントを開催することとなりました。

『季節の和菓子づくり教室』イベントページ
手のひらサイズで四季折々の美しさが表現されている和菓子。味わうだけでなく、視覚的な美しさも楽しめるのが魅力のひとつ。和菓子づくりで季節を感じてみませんか?
 
『芸西村あるき~都築半平の故郷を巡る~』イベントページ
都築半平の出身地芸西村は、坂本龍馬の妻、お龍ゆかりの地でもあります。コンパクトな村ですが、1億3000万年前から現在に至るまでの、自然や歴史がたくさんあります。
「芸西村あるき」の名物ガイドさんと、芸西村を巡ってみませんか?

1/16,17開催 四万十市の未来会議でできた企画をもとにツアーが実現!【2019/1/30】

オキオカのディープな田舎ツアー×花枝ちゃんのジビエ料理「いのちをいただく」お話会

GUESTHOUSEオキオカのFacebookイベントページはこちら

大川芸術楽耕では未来会議でアイデアが出た大川村のジオラマ制作を開始!【2018/12/14】

四万十町のEkimaehouse SAMARUのホームページが完成しました!【2018/11/25】

Ekimaehouse SAMARUのホームページはこちら

YouTubeにて、Ekimaehouse SAMARUのイメージ動画が公開されました!【2018/11/25】

Ekimaehouse SAMARUのホームページはこちら

四万十町の Ekimaehouse SAMARU がクラウドファンデイングに挑戦!!【2018/11/23】

2017年、四万十町で開催した未来会議で「地域を巻き込むゲストハウスをつくりたい!」と思いを語ってくれた小野さんが、ゲストハウスを開業!より地域に根ざした展開をしようとクラウドファンディングを達成!

須崎市・安和海岸にて、竹遊び&ハマルシェ 大成功!!【2018/9/17】

2017年、須崎市で開催した未来会議で「安和の浜で1dayビーチ」という企画アイデアが生まれ、様々な困難を乗り越え、企画がついに実現しました。小さなお子さんからお年寄りまで、実に幅広い年齢層の方が訪れ大にぎわいのイベントとなりました。

初開催で450名を参加者が集まり大盛況となりました。終了後は地域の関係者で振り返り。企画立案から実現までの道のりを振り返りながら、それぞれの思いを語りました。関係者の皆さま、本当にお疲れさまでした!!


これまでの取り組み

2016年8月にスタートした、高知地域おこし未来会議。これまで各地で開催してきた会議の模様をご紹介します。

平成30年度

第4回フィールド・ミーティング in 芸西村【2019/1/14】

「観光本には載っていない地域の魅力に出会う “わたし達の” 芸西マップをつくろう!」というテーマで、地域内外の参加者が見つけた芸西の魅力を、主観たっぷりに紹介するマップを作成しました。

午前中は「芸西ちょこっとツアー」。芸西にのこる城跡やJAの最新の出荷所、独自の地層「メランジュ」などを地元の方にガイドしていただき見学しました。「普段は通り過ぎていて芸西村にこんなにいろいろあるって知らなかった!」といった声が聞かれ、移動中のちょっとした会話からも地元感を感じられました。

未来会議ではまず芸西村にある名物や名所を一通り紹介してもらった後、地域のマップづくりの先進事例をインプット。それから地域内外の参加者が入り混じってチームにわかれ、地域外の方が地元の方の思い出スポットや心が動いたスポットを聞き出し、行きたくなるキャッチコピーをつけて発表しました。

たとえば
 「台風の時におすすめ!大自然の力を体感できる絶景カフェ”シーハウス”」
 「溺れるカッパを見逃すな!カッパの溺れ具合で増水のレベルがわかる、カッパ公園」
 「一見さんお断り!?旧造り酒屋で呑める”隠れ角打ち”スポット、ひびき屋」
 「座ると思わず声が出ちゃう… 包み込まれるソファー」があるロイヤルホテル土佐
など、地元ならではの楽しみかたが20こほど発掘されました。

「みらいカフェ」では安芸市の”まる屋カフェ”さんのスイーツと、地元の名人特製の「なすゼリー」が振る舞われました。芸西村の特産なすを使ったゼリーの衝撃の美味しさは特に参加者の印象に残ったようです。2つ目のワークはチームで「マップの活用方法を考えよう」。ガイド、飲食店、役場、教育委員会、集活センターなど、多岐にわたる参加者のそれぞれの取り組みと組み合わせ、どんなことができるか知恵を絞りました。そうして完成したオリジナル”芸西マップ”を活用すべく、芸西村ではアイデアが練られているようです。

  • みらいふぇ提供のお店:「まる弥カフェfacebookページ
  • 芸西マップを制作してくださったグラフィックレコーダー:「SASAMI-GEO-SCIENCE, Inc.」
新聞に掲載されました
高知新聞 2019年1月15日

第3回フィールド・ミーティング in 四万十市【2018/12/11】

「地域おこし協力隊っぽい体験プログラムを考えよう!」と題し、GUESTHOUSEオキオカを拠点に四万十川の支流の中でも最も透明度の高い「黒尊川」流域の体験プログラムを考えました。

午前中はGUESTHOUSEオキオカのオーナー・のんちゃんの案内で、黒尊川に沿って現場を散策。黒尊神社奥の院での卵投げの言い伝えや地域の方が手作りした木の橋などをめぐり、昼食は「しゃえんじり」のバイキングでこの土地の食材に触れました。午後からの未来会議は、まず自己紹介。今回も四万十市、四万十町、中土佐町、津野町、大川村と各地から参加されました。

黒尊川流域の37の素材を紹介した後、”協力隊っぽい”体験プログラムの意図を説明。ただ見て回る観光ではなく、地域の運動会に選手として参加したり、地域の飲み会で一緒になって飲んだり、外から来た人が楽しみながら地域の人手不足の解決にもつながっていくようなちょっとディープなプログラムを考えたいとの思いが語られました。そういった一風変わった取り組みをしている先進事例として秋田県の「share village」などをご紹介しました。

ワークショップでは、黒尊流域の素材を組み合わせてチーム対抗で「黒尊体験プログラム大喜利」を行いました。合計80個以上のプログラムが提案され、その中から厳選した4つをより具体的にチームで深掘りしました。発表されたアイデアの中からさらに具体化したものを来年1月にお試しプログラムとして実施予定です!


第2回フィールド・ミーティング in 香美市香北町【2018/11/24】

「かほくサミット2018 地域の未来をのぞいてみよう!!」と題して、香北町でがんばっているグループや個人が集まってお互いの取り組みを紹介しあい、地域の「今」と「未来」について語りあいました。

まずは香北町で活動する地域グループの取組み発表です。香美市で移住定住支援を行うNPO法人「いなかみ」さん、韮生地区を中心に活動する「にろうまいこ」さん、若者たちの香北町青年団がプレゼンテーション。そして今回の未来会議でコーディネーターを務めてくださった西村剛治さんや地域づくり支援のお二人から、10グループほどの活動団体についても紹介がありました。

その後の参加者自己紹介では「こんなに地域のために活動している方がいることを初めて知り、私もこれからもがんばろうと思った」「それぞれの団体が一緒になったらもっと大きなパワーになりそう」などの声が聞かれました。

今回の「みらいカフェ」は3品。地元のお米を使い新聞でも取り上げられた「にろうまいこ」さんの”にろうかるかん”、アンパンマンミュージアムすぐそばのカフェ&ガーデン「motte」さんの野草茶、そして地域づくり支援員の弘田さんのシフォンケーキです。子どもたちにも大人気!高知県各地で開催する未来会議ならではの、その土地にゆかりの深いスイーツをいただきました。

後半は、グループになって香北町の未来を考えるワーク。「●年後、自分の暮らしている地域がこんなふうになったらいいな!」という未来像を各自自由に期間を設定して描き、「そのために今からできる1アクション」を考えました。そして「子ども・人口」「環境・インフラ」「産業・商店街」「伝統・その他」の4グループに分かれ、各自の思いを起点に、他のメンバーの方の思いを掛け合わせてグループで未来像を描きます。最後に宣言文も考え、みんなでつくる「かほく宣言」が完成しました。

みらいカフェ提供のお店
新聞に掲載されました
高知新聞 2018年12月3日

第1回フィールド・ミーティング in 大川村【DAY1:2018/10/14】【DAY2:2018/10/27】

「芸術を暮らしのそばに」をコンセプトに、村民が「楽」しみながら芸術の心を「耕」す“楽耕”を作りたい、という思いで活動している「おおかわ芸術楽耕」が中心となり、「展覧会が苦手な人も行きたくなる展覧会を開きたい!!」をテーマに、未来会議初の1地区で2回連続開催。DAY1(10/14)でアイデア出しをおこない、DAY2(10/27)で実際に展覧会を開催しました。

10/14のDAY1で会議した「暮らしとつながる展覧会」を実現した10/17のDAY2。午前中に展覧会を行い、午後から未来会議でした。まずは「おおかわ芸術楽耕」の楽耕長、竹島さんから取り組みの目的紹介、つづいてメンバーの和田さんから楽耕が考える「芸術」についての考え方をプレゼンテーションしました。その後、あらためて作品を前にして作者に意図や思いを聞き取るワークを行いました。

大川村では「みらいカフェ」も本格的。村の駅「結いの里」の南シェフが会場で調理の最終仕上げのパフォーマンスを行い、その味の美味しさと種類の豊富さに参加者からは絶賛の声が上がりました。休憩後は、今回展示された10作品の中から参加者が心に残った作品を選び、良かったポイントと作者へのメッセージを書くワーク。観た人の率直な感想を直接作者へ届けることで、おおかわ芸術楽耕の取り組みが続いていく助けになれたらよかったです。

最後に、この展覧会を通して自分の中に起きた変化、やってみたいことを書き出すワーク。全員分が提示されると、「暮らしの中に芸術を」という楽耕のコンセプトを体現するようなシートが多くあり、今回の開催意義が多少なりとも参加者に届いたことが感じられました。終わりの一言では、「今回の未来会議は、まだ思いだけで形のなかった”おおかわ芸術楽耕”を実際に見える形にしていく作業だった。今回展覧会を開催できて、ようやくスタートを切ったところ。これからも続けていきたい」との声が聞かれ、大川村内での新しい取り組みの息吹を見ました。

みらいカフェ提供のお店

大川村 村の駅「結いの里」 facebookページ

新聞に掲載されました

平成29年度

高知地域おこしサミット2018【2018/2/17】

2017年度に開催した5地域でのフィールド・ミーティングの事例発表と、2年間の取り組みを通して見えてきた「地域を動かすカギ」を公開しました。

地域おこし未来会議がスタートして2年目の取り組みの総まとめとなる、このサミット。まず未来会議が目指すもの、地域との関わり方をご紹介しました。高知県の委託事業という「外の視点」からどう地域を動かすか。そう考えた時、大切なのは地域の中で”想い”を持つ人が活躍できる状況をいかにして生み出すかだと考えました。そこで、高知県内で想いを持って活動しながらも課題を感じ、もう一歩先へ踏み出そすためのきっかけを探している人に焦点を当て、キーパーソンとして各フィールド・ミーティングに中心的に関わってもらう仕組みとしました。

それぞれ全く事情の異なる5地域で開催したフィールド・ミーティングで、各々の地域がどう動いたのか。開催前、当日、開催後の状況について各地域のキーパーソンの方に発表していただきました。発表を聞く来場者の方も、地域との関わり方や活動地域は千差万別。その中で、いかに「自分の地域でも使えそう」なアイデアや考え方、人の巻き込み方のヒントを持ち帰ってもらえるか。その点に配慮しつつ、事務局では「地域を動かす5つのカギ」「コーディネートで決してやってはいけない 3つのこと」「ファシリテーターの7つ道具」などをまとめました。

「まだ知られていない地域の特産品をPRするパンレットをつくる」「地域の誇りである海岸と駅を生かしたイベントをつくる」など、それぞれの想いを軸に、現在進行形のプロジェクトの臨場感あふれるお話に、来場者の集中力もMAXです。「地域の中と外をつなぐことで地域を動かす」という未来会議の考え方では、地域の事情ややりたいことが異なっていても、同じ手法を使えることがあります。あとは各地域における「共通目標」となるものが何なのかを考え、「未来会議をやる」という名目で、一緒にプロジェクトを進めたい人に声掛けをしていくことで、結果的に会議を開催する時点から仲間づくりの第一歩が踏み出せるのです。

パネルディスカッションでは、各地域での実践と、事務局がまとめた「未来会議メソッド」を突き合わせて、理屈と現場のすり合わせ。実際のところ、どんな背景があったのか? 苦労した点は? 地域で新しいことをするときに配慮している点は?など、リアルなお話を伺いました。また、高知大学地域連携推進センターと高知新聞社からコメンテーターの方をお招きし、未来会議の手法の有効性についてや各地域の取り組みについてのお考えを伺いました。今後ますます多くの地域で、未来会議の手法を生かして新しい取り組みがはじまっていくことを期待する声が聞かれました。

各地域の現場で行う「フィールド・ミーティング」は1日のイベント。その1日の開催に向けて、どうやって地域の課題を発見し、テーマを設定し、地域内外の人を巻き込み、地域に新しい動きを起こすのか。その手法(メソッド)をご紹介しました。大きく2つ、事前の「コーディネートと」、当日の「ファシリテーション」が大きな役割になります。コーディネートでは、地域のキーマンに会いに行き、信頼を得た上で、未来会議を行うかどうかお話をさせていただくところから、チラシを作成し告知、関わって欲しい人への声がけなど実務的な部分までを具体的に解説しました。当日のファシリテーションでは、参加者のなかで地域の事情について詳しい人とまったく知らない人のギャップをどうやって埋め、同じ目的に向けてアイデアを出し仲間となっていくか、その手法をご説明しました。サミット当日に使用した、より詳細の資料をご希望の方は、土佐山アカデミー事務局までお問い合わせください。

このサミットでは学生スタッフが活躍してくれました。佐川高校、高知大学、その他県外の大学からもご協力いただき、ありがとうございました!今後もますます若い世代のみなさんに”当事者として”地域の現場の取り組みに関わってもらえる機会をつくっていきたいと思います。

「みらいカフェ」では、地域で想いをもって活動されているお店や団体の方に5地域から来ていただき、手づくりのお菓子をいただきました。今回のサミットでは来場者の方はもちろん、登壇者やカフェ出店の方、学生スタッフも含め、多くの方に関わっていただきました。引き続き、地域に関わる多くの方があらゆる垣根を越えて繋がれる場づくりに努めていきます。また、今後も各地の取り組みの「その後」に注目していきましょう!人と人が繋がって、ますます高知がおもしろくなっていきますように。

登壇者の関係ページ
みらいカフェ提供のお店
高知新聞に掲載されました

第5回フィールド・ミーティング in 四万十町【2017/12/23】

【ゲストハウスのお披露目パーティーを考えよう】をテーマに、四万十町大正駅前に来春開業予定のゲストハウスについて会議しました。

まずはゲストハウス開業をめざす、四万十町地域おこし協力隊の小野さんのプレゼンテーション。商店街のなかで「泊」の機能を持つ施設をつくることで、地域を訪れる人がより地域との距離が近く感じられ、地域の人とも接点を持って楽しんでもらいたいという思いが伝えられました。その後、東京で実際に地域の中での「泊」拠点を運営されている「HAGISO」の宮崎さんにオンラインでお話しを伺いました。コンセプトとして今回のゲストハウス開業と非常に通じるところがあり、質疑でも具体的な質問が飛び交いました。

その後は実際に改修中のゲストハウスを内覧、そして大正商店街に出て町並みを散策しました。商店街を歩いて感じる距離感、お店の豊富さ、連携した展示の取り組みなど、実際に話しながら歩いてみることで参加者が商店街とその中にできるゲストハウスを具体的にイメージできました。

最後に会場に戻ってアイデア出し。これまでの小野さんの思い・HAGISOの事例・商店街の町並みのインプットから、「ここならこんなことができるんじゃないか」というアイデアを参加者一人ひとりが考えました。

みらいカフェ提供のお店
高知新聞に掲載されました
高知新聞2017年12月25日
2018年7月1日(日)、Ekimaehouse SAMARU、開業されました!
おめでとうございます。
ekimaehouse SAMARUのブログ

第4回フィールド・ミーティング in いの町【2017/11/26】

【山と木をつかった体感プログラムがつくりたい!】をテーマに、いの町・グリーンパークほどのを活用したイベントについて会議しました。

まずはグリーンパークほどのの概要を踏まえて、現場へ。お祭り広場やバギー場など、活用できそうなフィールドの規模感、開放感、景観のすばらしさを体感します。

会場に戻って、地域おこし協力隊のお二人から、体感プログラムの素案のプレゼンテーション。その後、全国の”森系プログラム”の先進事例をご紹介しました。

最後に参加者全員がアイデア出し。頭で聞いた情報、現場で感じた情報、全国の先進事例のインプットを掛け合わせ、「グリーンパークほどの」のオリジナル体感プログラムを考えました。

みらいカフェ提供のお店:森の小さなお菓子屋さん


第3回フィールド・ミーティング in 須崎【2017/10/15】

【あわ海岸 年に一度の1day Beach!! 企画会議】をテーマに、須崎市・安和の浜を活用したイベントについて会議しました。

はじめは地元在住の次世代のお二人がプレゼンテーション。まずは世界の海をカヤックで巡ったあと、安和の海が気に入りIターンした「レモレモカヤックス」の鈴木若葉さん。そして安和地区で”半農半イラストレーター”として暮らしながら、地域のさまざまな団体で人をつなぐ「ノラストレーター」、古谷幸生さんに発表していただきました。

お二人からの「安和の浜でこんなことできたらおもしろい!」という提案と、いま全国で注目されている「浜」を活用したイベントについて情報共有。そして、参加してくださった全員で安和の浜を活用するアイデアを考えました。

全員で考えたアイデアを全員で選んで、ピックアップしたアイデアをさらにグループで話し合い、企画の精度を上げていきます。最後にアイデアを発表。今日のキックオフで出てきたアイデアと、人のつながりを生かしてこれから進めていってもらうよう、古谷さんにバトンを渡して終了しました。

みらいカフェ提供のお店

この他、野坂勇太さん(須崎市地域おこし協力隊)から「安和産の100%無添加びわでつくったアイス」、レモレモカヤックスから「ツアー参加者限定カップケーキ」を提供していただきました。ありがとうございました!

〜未来会議のその後〜

高知県地域支援本部・NPO法人暮らすさき・ノラストレーター古谷さんを中心に、プロジェクトが動き始めました! 地域の方も巻き込み、2018年夏にイベント開催予定!

2018年9月17日(月祝)、安和海岸を活用したイベント「あわの浜で竹遊び&ハマルシェ」開催決定!!


第2回フィールド・ミーティング in 室戸【2017/9/18】

【 次世代の若者 ✕ ”稼げる”観光 】をテーマに、室戸で「持続可能」な観光を会議しました。

はじめに「次世代が感じる、室戸の魅力と可能性」と題して、I・J・Uターンの3名にプレゼンテーションをしていただきました。松尾拓哉さん、下元祥世さん、谷口洋介さんのそれぞれの視点から、室戸の魅力とそれを伝えられるようなツアーの提案がありました。

休憩をはさんで、「いま求められている旅のスタイルとは?」として全国のさまざまな事例から、室戸にマッチした旅のスタイルを考えました。

今回の会議は、2018年1月の「第43回 室戸市春の観光びらき」で新ツアーを開催するためのキックオフ。そのために、地域内外・異なる世代を混ぜたグループをつくり、プランを練りました。今後の活動は未来会議フェイスブックページにて随時更新していきます!
 
下元さんが主催する室戸の団体“home base” facebookページ

みらいカフェ提供のお店

この他、谷口洋介さんのお店「夫婦善哉」からオリジナル饅頭、「IROIROむろと」から各種ドライフルーツを提供していただきました。ありがとうございました!

高知新聞に掲載されました
高知新聞2017年9月19日
〜未来会議のその後〜

下元さんを中心に、プロジェクトが動き始めました。なんと朝5時45分に集合しての「日の出ツアー」の試行も実施! 来春1月の観光びらきに向けて、10〜11月で具体的なガイドコースを作り込んでいきます。

その後、室戸をフィールドに活動するガイド団体の枠を超え連携。デザインの一新し、次世代が企画するツアーが続々実現しています!

詳細はこちら:室戸ユネスコ世界ジオパーク イベント・ツアー・体験プログラム


第1回フィールド・ミーティング in 黒潮町【2017/8/8】

黒潮町かきせ地区。この地域に伝わる「七立栗」を受け継ぐ七立栗生産組合のみなさんは、これまで商品開発の試作や様々なワークショップを行なってきました。平成29年度第1回の未来会議では「目に見える形としての成果を」という地元の方の思いをうけ、七立栗やかきせ地区についての情報をまとめたパンフレット作成にむけてのきっかけづくりを行いました。

まずは七立栗の畑へ。実物を前に、栗の秘密を伺います。

七立栗の特徴や歴史、これまでの生産組合の取り組みを伺います。一般の参加者の素朴な質問に組合員の方が答えるなかで、七立栗の“よそもの”からみたPRポイントが見える化されていきます。

地元生産者、一般参加者、そしてこれから七立栗をPRしていく力になってくれるであろう行政の方、専門知識をもった農業普及員の方が一堂に集まり七立栗のPR戦略の切り口を考えました。
パンフレット作成という、地域の魅力“見える化”をおこなうと同時に、地域資源を地域全体・行政もまきこんで活用していくというチームとしての取り組みがはじまるきっかけとなりました。

高知新聞に掲載されました
高知新聞2017年8月10日
〜未来会議のその後〜

フィールド・ミーティングで出たPRコンセプトのアイデアをもとに、七立栗生産組合の方とデザイナーを含めて打合せを行い、ついに七立栗のパンフレットが完成しました!!


平成28年度

全体発表会&コンテスト【2017/2/18】

高知県内各地で地域に根ざして活動している方とタッグを組んで開催してきたフィールド・ミーティング。それぞれの会議から見えてきた現場のリアルな課題、そこで生まれたアイデア、その後の実践をそれぞれの地域の方に身の丈目線でお話しいただきました。

午前中の全体発表会は、県内5ヶ所の地域おこし実践者による事例発表。壁にぶつかりながらも熱い思いをもって活動している皆さんの取り組みを発表していただきました。越知町のチーム横畠はクリスマス会、四万十町の小野さんはゲストハウス開業に向けて、室戸の藤井さんは地域の物語の伝え方、土佐町の瀬戸さんは子供の教育、土佐山の高橋さんは地域の組織化について発表し、未来会議として各地の取り組みから生まれた「地域おこしの知恵」をまとめました。

地域おこしの知恵
  • 企画段階からイベント化する
  • フィードバックを見える化する
  • 次世代の担い手を巻き込む
  • 地域の人に夢を語る
  • 人から人へ繋がりを広げる
  • ストーリーを伝える
  • 場所を限定する
  • 子どもの思いを大人に語る場をつくる
  • 子どもが様々な立場の大人と関わる機会をつくる
  • 定期的に情報共有する仕組みをつくる
  • 行動力のある地域リーダーをサポートする体制をつくる

発表会の後は、発表者と会場の参加者によるトークセッション。全員がそれぞれの地域を舞台に活動しているプレーヤーによる対話ということで、実際の活動の中で感じる難しさや思いなど、地に足が着きながらも先を見据えたお話伺えました。「地域における“縦の連携”」「地域ではどんな立ち位置で活動し、どうやって周りの人を巻き込んでいるか?」などいくつかのテーマを設定。地域や活動領域が違っても通じる部分や共感できる思いなど、具体的な対話を通じて”横の連携”のきっかけとなりました。

午後からは、高知地域おこし未来会議の手法を活かした地域おこしプランコンテスト。「地域おこしの知恵」を使って全員参加型のミニアイデアソンを開催しました。「”縦の連携”とは?」「自分の地域のイベント・組織で”縦の連携”できているところ・できていないところ」「”縦の連携”できていない課題を解決するアイデア」を個人ワークとグループごとの対話を通して深めていきました。そこからエントリーされた30アイデアに、参加者が投票。その後の審査員の別室審議では「未来会議賞」候補が3点に絞られ、残ったアイデアによる1分間の決勝プレゼンテーションへ。全員が挙手投票に参加し、未来会議賞が決定しました。

エントリーされたアイデア(一部)
  • 『消えそうなものを田んぼで全部つなげてやっちゃうイベント』
  • 『じゃこ当てゲーム』
  • みんなの森づくり『木の気もち』
  • 『防災分担カルテ』
  • 『一人一課題持ちより飲み会』
  • 『リノベ塾~地域協力型イノベーション~
  • 外バル『野塾』
未来会議賞

後継者不足と移住促進を解決『祭り合宿』(チーム:ちりめん丼楽会)

聴衆賞

世代をのりこえて みんなでイノシシをたべよ!『イノシシお食事会』(チーム:2人)

クリエイティブ・チーム賞

『あそぼうさい』『地域の”できる・やりたい”人材バンク』など(チーム:Bee)

高知新聞に掲載されました

第5回フィールド・ミーティング in 土佐山【2017/2/12】

第5回のテーマは「地域をひとつの会社にしてみたい!」。
高知市土佐山 高川地区は、地域住民が中心となって山間部ならではの急傾斜を活かした小水力発電設備をつくろうという取り組みで話題になりました。ここで暮らす人たちが、地域のこれからのために「地域を会社にする」ことについて考え始めています。これまで新たな取組みに挑戦しつづけてきた土佐山の人々は地域にどんな未来を描いているのか、これまでを振り返りつつこれからのことを会議しました。

小水力発電の施設を地域で経営していくための会社を設立するために、現在進行形で地域の方が話し合いを進めています。なぜ土佐山では先進的な動きが住民の方主体で起こっていくのか。その地域の仕組みと人のつながり方についてお話を伺いました。会場となった通称「高川商店」は、昭和40年代ごろから高川地区の大人たちの仕事終わりの交流の場でした。今でも祭りや草刈りなど地域の人たちが集まって話をする場がたびたび設けられているそうで、そういった機会の中から自然と地域の課題に対するアイデアが生まれていったといいます。

地域でつくったものを地域外で販売したい。将来的には生活に必要な施設を自分たちで経営していきたい。そんな方向からも「地域をひとつの会社にする」という話が上がってきています。地域の中で人と人が集まっておのずと情報共有が進み、何かするとなったときに「適任者」が選ばれる。それを地域の外との関わり方に置き換えた場合、「土佐山にはこんな場所・人・もの・技術・・・がある」という情報が都市に住む人と共有されれば、土佐山に住んでいない人であっても何かしたいと思ったときに土佐山が「適任」に選ばれるなんてこともあるかもしれない。地域の中と外のつながり方の一つとして、「法人化」が検討され始めているといいます。そういった地域の代表者レベルの動きもふまえつつ、個人としての地域のこれからの思いを語っていただく時間となりました。

これからの地域プラン
  • 地域が主体となって地形を活かした小水力発電の株式会社を設立(準備中)
  • 地域をまとめてひとつの法人化をめざす

第4回フィールド・ミーティング in 嶺北【2016/11/27】

第4回のテーマは「教育と地域おこし」。
”次世代の地域リーダーを育てる”という目標にむけて、嶺北地域の中学生たちがプレゼンし、大人たちとチームを組んでアクションプランを考えました。境遇や立場の近い人たちだけではなく、一つの地域に関わっているというつながりで世代も経験も異なる人たちが同じテーブルを囲んで意見を出し合う。そんな「縦の連携」が生まれる場になりました。コーディネーターとして嶺北高校教育魅力化特命官の瀬戸昌宣氏、ファシリテーターとして学校法人日吉学園の難波佳希氏をお迎えしました。

まずは中学生のプレゼンテーション。日ごろ感じているリアルな悩みや問題提起、日常をおもしろくするアイデアを4人それぞれの方法で発表してくれました。学校生活、勉強、部活動、異文化交流など特色のある内容で、聞いている大人たちも真剣そのもの。発表を踏まえて、テーブルごとに分かれて子どもの本音をヒアリング。問題の本質はどこにあるのか、どうしたら良い方向へ変えていけそうか、立場も経験も違う大人たちがそれぞれの視点で子どもたちの思いを共有しました。そこから、チームビルディングへ。子ども1人と大人4~6人がチームになり、明日から実践できる具体的なアクションにまで落とし込んでいきます。時間に迫られながらなんとか資料をまとめ、最後はアクションプランを発表しました。

中学生の発表・提案(一部)
学校生活
  • 進路希望や学力によって授業を選択制に
  • タブレット端末を導入
  • 課題の量と内容を生徒各自の進路希望に沿ったものに
部活動
  • がっつりコースとぼちぼちコースの選択性
  • 遠征の受け入れ先をネットワーク化
留学制度
  • 英語圏以外からも留学生を受け入れられないか
  • 交換留学制度
会議から生まれた実践
  • 中学生の“思い”を中心に大人を巻き込んで地域の現状を共有しアイデア出していく場づくり
  • ワークショップ形式の浸透、未来会議参加者が「土佐町アイデアソン」へも参加
  • 未来会議で発表の中学生が四国初開催のMFCに参加(最新技術を使ってこどもたちが未来の町をデザイン・運営)
  • 土佐町アイデアソン
  • ミニフューチャーシティー in 土佐町 2017

第3回フィールド・ミーティング in 東部【2016/10/22】

第3回のテーマは「地域の魅力の伝え方」。
室戸の地域情報を発信し、全国から支持を集めるSNSページを運営する「室戸の岬の物語」のメンバーとともに、当たり前の日常に隠れた“地域の魅力”の伝え方を考えました。それを「身の丈発信ワークショップ」を通して実際に魅力を発信する写真展を制作。情報発信という手段を通じて何をしたいのか、発信の先にあるものを見つめ、そこへつながるアイデアを考えました。

はじめに「室戸の岬の物語」 の藤井郁乃氏から活動紹介のプレゼンテーション。室戸という地域の情報を発信しながら、フェイスブックページでは1000いいねの支持を得ている「室戸の岬の物語」を運営するメンバーの思いや経緯、大切にしていること、現状の課題が語られました。彼らの問題提起をもとに、第1部はディスカッション。地域の魅力を“身の丈目線”で発見するとはどういうことなのか、魅力的な地域とは何か、を異なる背景を持つ参加者たちで意見交換しました。第2部では、参加者自身の地域で”身の丈”の魅力を発信する「お国自慢セッション」。第3部では”身の丈発信ワークショップ”として当日の会場を舞台に「雨の日のヤ・シィパーク展」を制作しました。

参加者からの課題解決アイデア(一部)
地域の魅力の“見せ方”のアイデア
  • 写真で目を引く
  • 連続的に「物語」を投稿(続きが気になる)
  • 宣伝ではなく「物語」を伝える(苦労したこと、関わっている人の思い)
  • 想像以上の「!」を伝える(量、大きさ、速さ、おいしさ)
  • 地域の魅力の「橋渡し」
地域の魅力を伝える“仕掛け”のアイデア
  • 地域に魅力を感じて移住してきた人が発信
  • なるべく限られた地域に深く根ざす
  • 特定分野に特化して町のイメージを作る
  • 自分の地域がNO.1になれる価値基準を作る
  • 観光客が広告塔になる仕掛け
  • 勝手に情報発信してくれるネタづくり(毎年コンテストを開催、作品をつくる等)
会議から生まれた実践
  • 「身の丈発信ワークショップ」で作った写真展を室戸市内で展示、のち香南市内でも展示予定
  • SNSの情報発信にて連続的に「物語」を投稿を実践
  • 身の丈発信ワークショップを他町でも開催予定
  • 参加者が室戸の地域イベントにゲスト出演
  • 参加者が土佐山へお試し移住
  • 室戸の岬の物語

第2回フィールド・ミーティング in 四万十【2016/9/28】

第2回のテーマは「田舎(ローカル)ゲストハウスをつくる」。
四万十町でゲストハウス開業に向けて動いている地域おこし協力隊員にビジョンと課題を発表してもらい、ゲスト講師や参加者との対話を通して次の一歩を踏み出すヒントを模索しました。地域の中でなりわいをつくることから具体的な宿のビジョンや経営についてなど、様々なテーマについて地域で起業を目指す人同士の対話の場にもなりました。

はじめに四万十町で地域に根ざしたゲストハウスを作りたいという地域おこし協力隊員のビジョンを語るプレゼンテーション。そこから参加者は利便性の良い都市のゲストハウスとは違う、ローカルならではのゲストハウスのあり方について、地域との付き合い方やより具体的なイメージ、資金面など様々な観点から魅力を高める質問を投げかけます。その後は日本で屈指のゲストハウスである岡山県の「有鄰庵」の中村功芳氏、四万十町大正で農家民宿の草分け的な存在である「はこば」を経営されている田辺客子氏をはじめ、地域の方、役場職員、地域でなりわいを作りたいという思いを持った県内各地からの参加者が少人数で集まり、テーマディスカッションを行いました。

参加者からの課題解決アイデア(一部)
集客アイデア
  • 建築段階で客を呼び、お金をもらってゲストハウスづくりに参加してもらう
  • クラウドファウンディングで「思い」への共感者を募りリピーターを作る
  • 面白く情報発信(テーマソング、ドローン等)
  • ゲストハウスで音楽イベントを開催
地域の人を巻き込むアイデア
  • 定期的に飲み会を開き、地域の方の溜まり場に
  • 単に宿泊場所ではなく地域の「飲食の拠点」に(食堂、バーを兼務)
  • ゲストハウスで地域の野菜を販売し地域の人とゲストとの接点を作る
  • ゲストが地域の人と一緒に料理
地域性をだすアイデア
  • 地域の昔ながらの生活スタイルを提供する
  • 四万十の木材を使った薪ストーブ
  • ディープな地域情報の集まる場所に(景観、体験、飲食、人)
会議から生まれた実践
  • 当日参加した地域の方とゲストハウス開業に向けて相談できる関係性に
  • 当日参加の商工会の方との連携で商工会でもプレゼンの機会を得る
  • 「金銭面での計画性」という指摘を受け、開業にかかる費用と準備する方法の調査を開始
  • 参加した担当者と連携が生まれ、公益財団法人「すみずみツーリズム」の例会に参加
高知新聞に掲載されました

第1回フィールド・ミーティング in 越知2016/9/19】

第1回のテーマは「子ども満足度No.1の地域イベントをつくる」。
越知町の横畠集落に暮らす若者たち「チーム横畠」のメンバーとともに、この冬第6回を開催する「横畠クリスマス会」のアイデアを考えました。実際の地域に根ざしたイベントを具体的に考えることを通して、「地域資源の掘り起こし」「地域のファンづくり」「持続可能なイベントの仕組みづくり」といった漠然としがちなテーマを実行可能なレベルまで具体に落とし込み、イベント実践者の課題解決を目指しました。

「チーム横畠」のメンバーから自己紹介とこれまでのクリスマス会についてプレゼンテーションが行われ、それを踏まえて参加者がディスカッションを行いました。2部屋で出てきたアイデアを共有し、すべてのアイデアを黒板に貼りだします。参加者全員による「横畠総選挙」で選ばれたベストアイデアを、さらに横畠で実践可能なレベルまで”横畠ナイズ”しました。「このアイデアを実際にやるとしたら、誰がやる?地域に頼める人はいる?資金はどうする?横畠の伝統料理って?」。12月18日(日)には今回の会議を踏まえた「第6回横畠クリスマス会」が開催されます。果たしてどんな企画が実現するでしょうか。

参加者からの課題解決アイデア(一部)
運営側も楽しむアイデア
  • 準備も含めてイベント化する
  • ゆるい楽しい定例会
  • 外からの人も自由に参加してもらう
  • イベント直後に振り返り。楽しんで次回に向けての話をする
  • 2部制にして大人向けのクリスマス会(夜の部)を企画。子供は映画、大人はお酒など
  • 毎年恒例でOK。「定番」を作る(出し物、出店)
地域の人を巻き込むアイデア
  • 地域のお年寄りによるリアルサンタ
  • 「チーム横畠」のジュニアチームをつくり後継者育成
  • OBOGにスタッフを頼む(経験者の力を借りる)
地域の独自性をだすアイデア
  • 田舎寿司デコレーションケーキ
  • 伝統食材ピザ
  • キャラクターへのストーリー付け(地域の歴史など)
会議から生まれた実践
  • 「企画段階からイベント化する」アイデアを採用し、事前準備を地域外にも呼びかけ交流人口を増やす試みをスタート
  • 「マンネリ化を恐れない」という参加者の意見で、毎年恒例の企画を“横畠のクリスマス会らしさ“として継続していくことを決定
  • 「イベント運営を楽しむアイデア」を採用し、例年より1ヶ月早く打合せ会を行い当日までの段取りを決定
  • 「次の世代を巻き込んで後継者育成」をヒントに、イベントの司会者として地元の小学生が出演
  • 参加者同士で連携し、互いの地域イベントに参加
  • 会議参加者が横畠クリスマス会にゲスト出演

高知地域おこし未来会議 キックオフ・ミーティング【2016/8/1】

キックオフ・ミーティングでは、これから事業を始めるにあたってより具体的・効果的に磨き上げていくために各界からプロフェッショナルに集まっていただき、それぞれの分野からご意見を伺いました。まず「高知地域おこし未来会議」の目的として、地域おこし人材に関わる人を単に横につなぐのではなく、地域の方、地域おこし人材、参加者を縦軸に繋ぎ、さらにそれを共有するために横軸に繋がるという発想で実施すること、情報交換会と全体会・コンテストの開催という構成を説明した上で、目的の達成に向けて忌憚ない意見を頂きました。

参加者からの課題解決アイデア(一部)
“地域おこし”のゴール設定
  • 当事者意識の醸成がカギ
  • 発散から熟考へ。イベントをやりっぱなしでは意味がない。アクションにつながっていく構成に。
  • 毎回テーマを変えるなら、研究会のように深めて普遍性のある内容にできると良い
地域の人を自発的に動かすアイデア
  • 地域の若手に任せる(30〜40代)
  • 世代間継承(新しいポストは次の世代へ)
  • 団塊の世代がカギ。退職後帰省した人を地域の役職に
  • 地域の“楽しみ方”を知っている人が発信
  • 地域間競争(隣の集落、隣町へのライバル意識)
  • 困っている若者を助ける
  • おきゃくで関係性をつくる
会議から生まれた実践
  • 地域の人を「自分事化」できるかがポイント
  • 「困っている人を助ける」仕掛けで異世代を巻き込む
  • アイデア出しだけではなく実践につながることが重要
    →高知地域おこし未来会議のフォーマットとして仕組み化

本事業は、高知県 中山間振興・交通部 中山間地域対策課より委託を受け、
NPO法人土佐山アカデミーが実施するマッチング事業です。
 
連絡先
■高知地域おこし未来会議 事務局
NPO法人 土佐山アカデミー(佐竹)
TEL 088-895-2033 FAX 088-895-2032
■高知県中山間地域対策課
TEL 088-823-9602 FAX 088-823-9258