今回の舞台は、森林率94%を誇る土佐山の山。
土佐山アカデミーは「地域の課題を資源と捉え、教材に変えて学びの場をつくる」という考え方のもと、イベント・ワークショップ・研修事業などを展開しています。
清流鏡川の源流点に位置する高知市土佐山(旧:土佐山村)。森林率94%の見渡す限り山、山、山。水脈が豊富な土地で、各家庭の生活用水は今もなお、それぞれの集落の山からひいた水を砂で濾過して利用しています。
道を行けば、人や犬猫よりも狸・兎・鹿・猪などに遭遇する確率が高く、人工物よりも圧倒的に自然の多い土佐山においても、近年の自然災害や環境破壊とは決して無縁ではありません。
自然とともに暮らし、生きてきた世代がどんどん少なくなる中、私達の世代がこれからどのように自然と関わっていくのか。考えただけで途方もない道のりのようにも思えますが、まずは、今、ここから始められることを、一緒に探してみませんか?
当日は、講師の後藤翔太さんと一緒に、土佐山の山に入ります。
風の流れ、水の流れ。その音や匂い、温度や湿度。五感をフル稼働させて、そこにある自然から「これから」を教わり、何をしていくかを考えてみたいと思います。
ご参加、お待ちしております。
〜大地の再生とは 〜
造園技師・矢野智徳(やのとものり)が長年にわたる観察と実践のくり返しを経て見出した環境再生の手法を学び、傷んだ自然の環境再生施工と、この手法の研究・普及啓発をテーマに活動しています。
私たち人間は、利便性の高い暮らしを求めて、森を支える自然地形を壊し、生きものの拠り所であった大地を傷めてきました。人工的に地形を変えることは、水脈と土中の空気の流れを変え、植物層を変え、やがては周囲の気候さえ変えてしまいます。 特に水脈は大地の要であり、分断されてしまうと様々な環境破壊を起こします。そこで私たちは、依頼のあった地域に赴いて分断された水脈・地脈をつなぎ直し、その土地の自然と人間の共存を目指す環境再生施工を行っています。
個人の庭園・農園から、公共土木工事まで、多様なご依頼をいただきますが、どこであれ、私たちは五感を使ってその土地の自然を観察し、できるかぎりその場の自然素材を使います。自然の営みは絶えず繰り返します。私達は繰り返す自然の営みに助けてもらいながら、必要最小限の介入を行うことを目指しています。お手本は自然。人と自然が近い暮らしをしていた時代、それはごく当たり前の感性であり知恵でしたが、私たちはこれを学び直し、現代の環境再生に役立てる活動をしています。
大地の再生 結の杜づくりホームページより
ワークショップ概要
2022年6月8日(水)13:30〜16:30
500円(保険代含む)
オーベルジュ土佐山の♨半額利用券(800円が400円に!)
5名
マスク・軍手・汚れても良い服装/靴・タオル・飲み物
JA高知市土佐山支所農産物集荷貯蔵所前
〒781-3221 高知県高知市土佐山桑尾251−1
後藤 翔太 (もりのて代表 / 「大地の再生」東海支部)
※写真はイメージです。
※この事業は助成を受けて実施しています。
※天候等により、プログラムが変更になる場合があります。