火を扱えることは、人が人である証。
人の暮らしは長い間、火と共にありました。電気やガスを使うようになったのはごく最近の事。
アフリカやアジア、中南米の農山村では今でも半数以上の人々が、日々の食事や暖房のために焚き木を集め、
火を焚いて暮らしていると言われています。
日本でも、私たちの暮らしの原点の一つである「火」は、かつては暮らしの中の至るところにあり、
日常的にその扱い方を学ぶ機会が多くありました。人は火を発見・活用する事で進化してきたという意味で、
火を扱える事は、人が人である事の証でもあるとも言えます。
この講座では、火を扱う知恵と技として古くから受け継がれてきた、火との本当の付き合い方「火の文化」について学びます。
講師としてお招きするのは、古代技術研究者の関根秀樹さん。
自然と共生し、文化の多様性に富む、古代の人々の技や暮らしに魅せられ、古代技術を通じて、
環境や自然について学ぶプログラムの開発に取り組まれています。
午前中の「火の文化史」では、古くからの人と火の関わり方やその歴史について学びます。
午後のワークショップでは、自然の素材を用いた道具と、自分の手を使って火を起こす技を実践し、
様々な火起こしと焚き火の技を学びます。
決して全てを古代の生活に戻す、という事ではなく、
古きに学びながら新しい文化を創造する。
火のある暮らしは人間力を復活させ、体だけではなく、心も暖めてくれます。
火を囲んで、そんな火とエネルギーにまつわる私たちの未来について、想い描いてみませんか?
「火の文化史(座学)」
人の暮らしに欠かす事のできないエネルギーである「火」。
火を扱う知恵と技として古くから受け継がれてきた「火の文化」について学びます。
日時:4/28(日)10:00~11:30
受講料:2,000円
場所:土佐山夢産地パーク交流館「かわせみ」
「火起こしワークショップ」
自然の素材を用いた道具と、自分の手を使って火を起こす技を学べるワークショップです。
様々な火起こしと焚き火の技を実践します。
開催日時:4/28(日)13:30~15:30
受講料:3,000円
場所:土佐山夢産地パーク交流館「かわせみ」
講師:関根秀樹さん
1960年福島県生まれ。幼い頃過ごしたのは、福島の山間の町村。小中学生の頃から、本と薬草や鉱物が好きで、仲間うちでのあだ名は「源内さん」。和光大学に入学し、原始技術史という学問に出会う。以来、縄文生活、火のおこし方、民族楽器など、「手のわざや知恵」を追求しながら、人間の文化をとらえなおす作業をすすめる。現在和光大学や桑沢デザイン研究所の非常勤講師。博物館のソフトデザインを手がける一方、子どもたちや市民を対象に、民族楽器づくりや火遊びの達人を養成するワークショップなどを主宰。著書に『新版 民族楽器をつくる』『焚き火大全』(共著)、『縄文生活図鑑』『縄文人になる!』『原始生活百科』など多数。
※午前・午後の部、両方受講の場合は4,500円となります。
※小学生以下無料。お子様連れでもご参加頂けます。
※午後のワークショップは、火を扱う講座ですので火の粉が散っても構わない服装でお越し下さい。