高知市土佐山地域(旧土佐山村)はその名が示す通り、典型的な「土佐の山村」です。人口約900人、14集落。土地の94%が森林の鏡川現流域です。
「土佐」という高知の国名を冠する自治体は高知県下にいくつかありますが、最も古くから存在し、その名称の発祥の地であるとも言われています。
名峰工石山を北に仰ぎながら、清流鏡川がせせらぐこの緑濃い渓谷の傾斜地には、田畑が営々と築きあげられ、美しくも厳しい自然の中で歩んできた先人の事跡が、日々の暮らしから滲み出る歴史や文化を、現代へと繋いでいます。
また、明治の自由民権運動の時代から続く「夜学会」等を通じた地域全体での社会教育が根付いており、その事は「社学一体」という土佐山発祥の「人づくり」の概念として広く知られるところとなりました。2005年(平成17年)に高知市と合併し土佐山村は消滅しましたが、土佐山村村民憲章には「教え教わる学習の村を目指します」と謳われる、学びの村です。
土佐山を「歴史・文化・自然」「課題・資源」「人」の視点から掘り下げていきます
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